2003.11.8 名古屋市 中川文化小劇場
劇団パレット(現在は改名して劇団異空間) 公演

原作 白神貴士 (書き下ろし)

公演後客席廊下で記念撮影
立派な劇場でした。 付け加えて戴いた部分=両親の船旅。 遠ヒ然の事故が・・・
 2002年8月25日11時10分、インターネットで私の戯曲集を読んだパレット代表の原田さんから私の古いVAIOに届いたメールが全ての始まりでした。
 何回かメールのやりとりがあって「ひとつ屋根の下みたいな」「家族(兄弟愛)のお話」「実際の話みたいな」「最初の方が面白くて、クライマックスが感動」の「現代もの」を書き下ろすことになったのですが・・・私が今、メインに書き下ろしている秘宝館昇天堂一座という劇団は歴史・時代劇に特化した劇団で他の劇団に書き下ろしてきたものも歴史・時代物。舞台の本格的な現代劇を書くのは実に8年振り、しかもホームドラマは初めて・・私にとってもチャレンジングなお話です。
 最初に書いた「ぼくんち」風味のプロットがボツった後、改めてパレットのHP(特にメンバー紹介)を観察中に閃いたのが「きたからかえる」のアイデアでした。「北」から帰って来た人たちのエピソードにヒントをもらい、両親と離ればなれになった兄妹たち・・家族愛・・ちょっと不思議なテイストでキャラ立てて・・こういう話なら気に入ってもらえるかな?と送ったプロットにOKをもらったのが12月中旬、戯曲自体はサラサラと書き上げる事が出来ました。約束した期限ぎりぎり、今年(2003年)のお正月にメール添付で送った作品がこの「きたからかえる」でした。
 離れた土地の観たことのない劇団の方々が上演する自分の戯曲を観に行くのは刺激的な事で、しかも書き下ろしの初演・・どんな脚色・演出で、どんな役者さんが、どう
演じるのか・・本当にワクワク・ドキドキしています・・願わくば、パレットの方々にとってもお客様にとってもこの作品が「素敵な出会い」になりますように・・ケロケロ♪
(公演パンフレット用のコメントから)


親代わりに頑張る郵便局員のケンジが帰ると・・ 自分をカエルと信じるアイの前に・・ 遠V才キイチとカエル男は・・
【配役】
ミヤザワ ケンジ
ミヤザワ リエコ
ミヤザワ キイチ
ミヤザワ アイ
謎の男性
謎の女性
警察官
カンちゃん

原田健民
桜結加
ナオツ(劇団PERFORMER'S「?」)
mayazo
WONDER
ゆうき
TAKASHI
西山 誠


二人を追い出すなら"希望の星"キイチを殺すとアイが・・ 燕家志望のリエコは二人と川の字で寝ているアイを・・
【スタッフ】
原作・脚本
演出・脚色
演出助手・総合美術
舞台監督
音楽
照明

音響

受付


白神貴士
原田健民
mayazo
ユキ
YUKINO
ヨッシー
高山陽太(劇団COMPASS)
寺本真弓
吉田健児
加藤真人
萩本雅士


唯一苦手な語学についてケンジに・・無駄か・・ ところがエルカが! 宴Vャボン玉でアイと遊ぶ
 8日9時22分の新幹線に乗って名古屋へ。地下鉄東山線終点高畑駅で降りてエビフライ定食を挟んで10分間歩行。ちょっといい感じの公園の先に中川文化小劇場の建物が見えて来た。図書館と一体になっている形で岡山で言うとアイプラザの上に文化ホールを小さくしたタイプの劇場が乗ってる感じ?

 3階の劇場にエレベーターで上がると受付の準備をしてる人たちの中に眉毛の濃い原田健民氏(実物はHP画像より印象が良かった・・性格の良い全日の川田?て感じで、体格もがっちり・・OWFやってた頃ならレスラーに誘うこと間違いなし)を発見した。あちらもすぐ気づいてくれて挨拶・紹介をしてくださる。時間が近づいていた事もあり、カーテンコール時の段取りを打ち合わせて客席へ(控え室にとも誘ってくださったのだが・・開演まじかの控え室に見知らぬ作者がいるのも無用のプレッシャーだと思い・・)。

 ビデオの用意をして客席でパンフを読む。自分のコメントやプロフィールが大きく載っていて恥ずかしい・・。何ページかあってなら良かったのだが・・


カンちゃんとリエコのデート「まさかスパイじゃ・・」 ちょっとした誤解から 遠ヒ然やってきた別れに・・
 「きたからかえる」が始まる。最初が原田氏によってつけ加えられた場面。これは、わかりやすくするためだと思う。福祉関係のお客様も多く、年齢層も幅広いので私の脚本ではちと不親切な部分が多々あるなと最後まで観て思う。お客様の想定でミスってたか・・考え落ちのマニアックなギャグより、もっと動きで魅せるドリフターズや無声映画的なギャグで増やした方が良かったかも知れないと思う。

 一方、役者さんたちの演技は好感の持てる落ち着いたものだった。まじめで良い方々なのだろうなぁ・・くせがなく全体に爽やかな印象。大きな拍手を頂いてカーテンコール。作者として紹介されたのは恥ずかしかったよぉ(笑)

 開演前、終演後のお客様への対応、送り出し等、「公演」自体に臨む姿勢、考え方がしっかりしていて感銘を受ける。また「担白」も公演したいと言ってくださった。本当に真面目に前向きに人間について考えているのだと思う。感服。


お巡りさんがやってくるが・・・ 奄ロっかりと穴の開いたような日々・・

すっかり忘れていたアイの誕生日に・・ そして兄妹たちは・・奄ゥんぱーい!で終幕・・

お客様の温かい拍手に・・ カーテンコール 奄オっかりとしたお客様の送り出し


パレットの皆様、お疲れさまでした!

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