CIRQUE DE BLANCA #3 Femme fatale Flyer
2012.6.30-7.1 天神山文化プラザ開館50周年記念ホール提案事業
persona blanca(悪の秘密結社)★プロデュース

SALOME 感想と画像
◆SALOMEは昼間撮影した物を様々な編集テクニックで夜に見せています。こちらに掲載する画像は撮影した時点の物です。動画と比べて戴くのも面白いと思います。(猫金)
仮面故に想像力をかきたて、色彩や音楽、歌、踊りのパフォーマンスに感動しました。サロメの思いは残酷で純粋。本当の踊りも素敵でした。一つの場所で色んな場面を表現し、不思議な中に人の心に有る欲望も見えました。[女性55歳]
不思議さだけが残りました。[女性24歳]  歌が多過ぎると思った。映像効果が良かった。面白かったです。[男性20歳]
LIVE DANCE 短い中でとても情熱的に とても魅了されました。多少、登場人物が判りにくくなるところがありましたがとても上手に編集できていて おもしろかったです。[男性?歳]
とても興味深い映像で、ずっと上映の間中 その中にひきこまれておりました。舞台が天神の屋上というのも興味深い。まるでイスラエルの地のような錯覚におちいった。音楽もすてきでした。実際に王女が実演でここで踊ってくれたのを見ることが出来てすごくうれしく楽しかった。妖艶で美しい踊りでした。とてもおもしろかったです。[女性46歳]
映像はきれいで、ざんしんでいいんですが、話が面白すぎるし、声キャスとか、音がいいので、目つむってる方が面白かったです。生ダンスの演出は、マッチしてて、すげーよかった。アクシデントもそれと感じさせず、踊り続けたのは、凄い![男性?歳]
天プラの屋上がよく解って良かったです。踊り子さん(ライブの)の胸かざりが1コ落ちて、大変そうでした。もっとしっかり付けましょう。[女性51歳]
CHIKAちゃん、キレイでした…<ハートマーク>お話が思ったよりコワかったので、今日夢に見そうです。[女性30歳]
ストーリー展開が分かりづらかったトコロもありましたが、最後はすごく鳥肌がたちました。ダンスも神秘的で美しかったです。[?]
映像の素晴らしさ、特に赤色の表現がすばらしかったです。ただ、1回みただけではわかりにくいかもしれなかったです。[男性38歳]
悪の秘密結社の独特の世界観が好きです。天神山文化プラザの屋上へ行った事がなかったので、その点でも楽しめました。[女性50歳]

◆メイキング画像(天神山文化プラザ・池田氏撮影)

〜『SALOME』の屋上ロケ!〜(天神山だよりに掲載したものから)

悪の秘密結社・BOSS 白神貴士

 天神山文化プラザ開館50周年記念ホール提案事業、CIRQUE DE BLANCA #3"Femme fatale"の中で映像ドラマとして、それも仮面ミュージカルでオスカー・ワイルドの『SALOME』を撮影することになったのは、ここ天神山文化プラザの建物の屋上に惚れたからである。

 馴れ初めは、昨年の
50周年プレ企画「天プラ☆お月見会」だった。それまで職員以外は立入禁止だった屋上の空間を初めて一般開放するとの知らせ。是非にと参加してみると、そこには実に興味深い空間が…!

 屋上建屋に繋がるピロティからの吹き抜けには色ガラスを使用した彫刻があり、3階天井部分へ繋がる三角形の天窓の出っ張り群には、紙飛行機の翼のように張り出したベンチ部分が付いている…。何ともシュールで素敵な景観を観て頭に浮かんだのが
1923年にハリウッドで撮影されたサイレント映画「SALOME」だった。

 サイレント期最大の女優にして、バイセクシャルでスキャンダラスな浮き名を女性たちと流したアラ・ナジモヴァ主演、偽装結婚とも噂されたゲイの夫、チャールズ・ブライアントが監督の問題作「SALOME」は、ワイルドの原作を彩ったビアズリーの挿し絵と同じアール・ヌーボー調のデザインを装置・衣装・小道具等に大胆に取り入れ(美術監督は後にルドルフ・ヴァレンティノと結婚したナターシャ・ランボヴァ)、いま観ても前衛的で不思議なムードを漂わせる作品だ。

 「ここでサロメをやりたい…」 と
50周年提案事業の企画書に盛り込んだのだが、屋上でお客様を入れて公演することは不可能と聞き、次善の策として映像で観ていただくことになった。どうせ映像で作るのなら、生では難しいことをやろうと、ミュージカル化することも決め(てしまっ)た…。身近に赤田さん、大西さん、青木さんの様な頼れる音楽のクロウトが居た事も背中を押した。ハードルを上げすぎるのはいつもの悪い癖だ。また作曲を頼むと引き受けて下さるから仕方がない…(笑)

 英語版の戯曲の翻訳から始め、それを脚色、キャスティングし、セリフ・音楽の録音を済ませた。衣装をお願いし、助監督を頼んで、いよいよ撮影開始。クランクインは森に見立てた庭と「貯水槽の牢獄」に見立てた吹き抜けのシーン。その後、(冷房効率向上のために)銀色に塗られ、雪山のように日光を反射する真昼の銀世界の屋上へと移動し…苦闘が始まった!

 撮影期間は4日間を予定していたが、「順調に行っても半分も無理」と、映像仕事経験のあるK島氏に指摘されるほど1日当たりのシーン数が多かった。しかし、仮面劇で1時間の映像となると長回しでは辛いし、『編集で創る』作風の私には、このシーン数が必要だった。

 さて撮影は順調に…進まず…晴天でもノルマ分進まないのに3日目には強風で撮影中止、4日目は雨で延期…。
5月中旬に伸びた2次撮影までに、既撮影分の編集を進め、様々なトリックで未撮影場面を減らして2次撮影に入り、やっとのことで録り終えた。

 それも、エド・ウッド並の(というと天国のエドが怒るかも知れないが)早撮り強行撮影で、しかも大半を1発OKで撮りきるという…地獄の撮影に付き合ってくださったキャスト・スタッフの方々、ご協力を戴いた天プラ・スタッフの方々には本当に感謝している。

 編集にも苦戦…昼を夜に変えるだけでも色々と苦労があった…ピーカンの快晴なら、合成も簡単なのだが、衣装や面と色の被る灰色の曇り空には随分智恵を絞った。苦闘の跡は動画を観て戴きたい。この「屋上」という名の麗人との恋も何とか実を結んだように思う。参加して下さった方々にはどれだけ感謝をしても足らない。もちろん足を運んで下さったお客様にも…ありがとうございました!



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