2006大阪公演戦記
画像は記録DV(スローシャッターと赤外線撮影)から

  
2006年9月30日、AM7:00、我ら「悪の秘密結社・PERSONA BLANCA」大阪遠征軍のメンバーは岡山市内某所の集合地点から大阪へと出発した。道中何事もなく無事に大阪市中央区南船場の -IST零番館へ到着。

到着後、荷物を運んでいる間に到着の劇場スタッフのお二人に指示を受け、平台を並べて固定、リノリゥームを張る舞台作り。周りの黒幕はスタッフの方やS藤さんT村さんでやってくださる。 出来上がった所へ奈良から参戦のハンマーダルシマー奏者山口智さんが合流して、先ずは音楽関係のセッティングをする。

昼食後、リハに入る。効果音とセリフだけで練習していたこの芝居に初めて音楽が…山口さんのダルシマーの音色(夢に描いていた事が実現して不思議な感覚)、ローズさんの変幻自在のボイス、赤田さんの当意即妙な打楽器・サックス・・・とにかく音は素晴らしい・・・!
リハでは実際にやってみての失敗・問題点が多数判明…

失敗その@:この回は全タイの頭部だけ脱ぐのを忘れてタコを被る・・・布越し+着ぐるみの狭い視界で、さっぱりKILL(女性役)を見つけられず途中でタコを外して頭部を脱ぐ・・本番では出来ない失敗・・

一番出番の少ないエクウスの観ていて気付いた事など問題点をチェックし、休憩後2回目のリハ。

失敗そのA:この回は最初のCD操作の後、ついついゆっくり見過ぎていて最初のトランクを押す男2の役の出番に遅れる・・本番ではあってはならないミス。

今度は全タイはきちんと脱いでからタコ被ったのに、やはり女性を見つけられない!・・何故なのか?「済みませんがタコの出るb時に女性を照らして置いて戴けますか」と(ヘッドライトを着けてもらっている)音楽班の方々と客席で手伝って下さった(ローズさんの付き添いの)T中さんにお願いすると、どうもみんなタコを照らしてくれていたことが判明・・そりゃ見えない筈だ・・

練習回数が少なかったから、リハをやる度に上手くなって行く私たち・・最後まで足掻いてみる。
デオ係のS平氏(大阪在住)も来場していよいよ本番第1回目。後から振り返ればお客様はこの回が一番多かった・・。最初はペンライトをなかなか点けてくれなかったお客様も次第に舞台を照らし始める・・ビデオを観たり、この回の最後のあたりを音効席から観た感じではペンライトの光に照らされて密やかに浮かび上がりつつも今にも闇に溶け込みそうな『ザワザワ感』が堪らない。魅入られる。大きなミスもなく無事終了。

公演前に私が危惧していた「暗い」「芝居前後の音楽部分が長い」という事については表だって声は聴かなかった。練達の素晴らしい音楽陣に助けられた面も大きいと思うが、先ずは実験的試みが成功したことを喜びたい。

2回目の公演も集中力を切らす事無く無事終了・・だが、この回が最もお客様が少ない…大阪は岡山とは違い、深夜の楽しみも色々あるからか?(基本的には情報戦の失敗だが…)

1回目・2回目ともmixiのマイミクさんや岡山から来て下さった方が感想を教えて下さる。概ね好評・・・もっと賛否両論かと思っていたのでやや意外。 (ネットで検索して見つけた純観客の方の日記では「鳥肌が立った…また来て欲しい」という女性と「きつかった…何が言いたいのかわからない」という男性の感想一件ずつを発見…)
素晴らしいスキャットを付けて下さったローズ・セラビィさん・T中さんが帰られるので、御礼を述べ見送る…有り難し。小道具等片づけ、メンバーには夕食とお風呂に行ってもらい、私は明日の昼に行うLIVE用の照明セッティングに付合う。

夜は舞台にレジャー・シートを広げ、ビデオ・カメラの小さな液晶画面を覗きながら劇場泊り組でミニ宴会。ルシ君が私の好きな「裂けるチーズ」を買ってきてくれる・・有り難し。疲れから早々にダウンする私。別口宴会へ行って帰って来たK極屋さんから電話が入ったので劇場入口を開けに行き、しばらく話してから又寝る。

10.1(日)まずまずの睡眠時間を確保して8時に起床。疲れを考えてみんなは9時半まで寝かせて置く。差し入れの「チョコクロ」で朝食を済ませて、先ずはデジカメでスチール画像をひとキャラづつ撮影。
11時くらいから2日目の伴奏音楽班とライブ・ゲストのフォークシンガー良元優作さんが来場。早速マイク・セッティングと軽いリハ。PAは経験豊富な山口さんが手伝って下さる・・有り難し。

音楽監督をお願いした赤田氏が仕切って下さった13時からのライブは独特の味と張りのある魅力的な声でフォークソングを弾き語る良元さんと音楽班(ローズさんと入れ替わりでテルミンの児嶋さんが参加)のセッションの第1部、音楽班のお三方(赤田さん、児嶋さん、山口さん)の即興演奏にダンス・ゲストの葛波羅踏馬氏が絡む第2部、そしてボーナス・トラックとして良元さんがセッションでもう2曲。

観客数が少ない事が勿体ない本当に素敵なライブだった。
16時からの最終回の公演。色々とミスも出たが、開き直って大胆に弾ける方向で頑張り無事全公演が終了。

後片付け・バラシ・夕食をとって解散…岡山勢は帰路に就いた。


今回、舞台上の成果としてはまとめて及第点の出来だが興行的には大赤字決定・・・色んな意味で甘かったと思う。

期間のない中で、練習回数・制作物・仕込み時間などを考慮して企画した『ノクチルカ・シンチランス』、作品自体はコスト・パフォーマンスが高いとは思うが、きっともう少し小さい舞台でお客様が近い方が良い作品だと思う。

【ニコニコ動画】NOCTILUCA SCINTILLANS ダイジェスト

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